占星術鑑定の実際のところ。理論とインスピレーションの間にあるもの。
真中です。
占星術は理論が非常に多い占術です。
あまたある理論の中から何を選択するのか?
鑑定はそこから始まってと言っても過言ではありません。
僕は宮(ハウス)という占星術で使用するホロスコープ(運命の地図)の部屋を起点に読む鑑定家ですので、宮に関連する理論は一冊の本に、使用する順番にまとめて鑑定に臨んでいます。
普段の研究もその本に原則のっとっています。
まずは理論だけで徹底的に運命を追求します。
理論だけでも運命のかなりいい線まだ読めてしまうのが占星術のよいところなのですが。
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なぜ、最初に理論だけで読むというアプローチをするのか?
研究を進めるうちに明確になってきたことが一つだけあります。
それは、
「理論だけでは説明できない運命を見つけるため」です。
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占星術は、最後はインスピレーション(感性)で読みます。
インスピレーションが占めるウエイトはかなりある。
あらかじめ使用する理論を決めていると言っても、その時その時で使用する理論が前後したり、普段使わない理論を使って読んでみたりもします。
何より運命の解釈は理論どおりにはいかないもの。
この解釈のために、そして、インスピレーションを最大限に発揮するために理論があるというのは言い過ぎでしょうか?
インスピレーションを発揮するために理論で自分自身を追い込んでいる。
多少、大げさな表現ですが、これが実際のところです。
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言葉で説明できることは、本当は価値がないという考え方があります。
言葉(理論)だけで説明できるのであれば、極論、本屋さんで売っている占いの本で事足りるのかもしれません。
少なくとも僕は、その人にしかない運命を読むために、インスピレーションを発揮したい。
いつもこのことを心に刻んで鑑定に臨んでいます。
占星術師 真中伸也