「愛」とはなにか? 古典占星術が教える教訓。
真中です。
古典占星術には「本質的品位」という、惑星と星座の組み合わせによる吉凶を判断する理論があります。
例えば、火星が牡羊座にあれば吉、天秤座にあれば凶、という判断になります。
この本質的品位は、僕が占星術鑑定で使用する理論の中でも、最重要理論です。
この理論なしで鑑定はほぼ不可能と言い切れます。
さて、先日、このような記事をアップしました。
天秤座から学ぶ結婚生活の教訓。 - 占星術専門ブログ 「週刊 MOTHER OF KYOTO」
この記事は結婚を支配する天秤座から、結婚にまつわる教訓を、古典占星術の本質的品位の視点で表現したものになります。
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今回も本質的品位から、古典占星術が教える教訓のうち、「愛」について書いてみたいと思います。
占星術で愛を表現する惑星は金星。
この金星は、
・牡牛座、天秤座、魚座にあると吉。
・牡羊座、乙女座、蠍座にあると凶。
になります。
まず、吉の教訓から。
牡牛座はスキンシップや会話や支配する星座です。
つまり、愛を表現するのに、肌と肌の触れ合いや話し言葉によるコミュニケーションがとても大切です。
また、牡牛座には現実的、お金、所有物という意味もあります。
生活する上で必要なお金やモノがないと、愛は続きにくいものです。
天秤座はバランス感覚の星座です。
別の言葉で例えるならば、調和と言っても良いと思います。
つまり、愛とは常に周りとの調和を考えることが大切。
バランスを欠けば、その愛は維持できなくなります。
魚座は癒やしや同情の星座です。
弱き人、弱っている人に施す。
ただし、どんな人も弱い部分を持ち合わせています。
愛とは、その弱い部分に光を当てて、その存在を受け入れることです。
もちろん、その弱い部分というのは自分自身にありますので、まずは自分の弱さを受け入れることが大切です。
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次に、凶の教訓。
牡羊座は自我を象徴する星座です。
自己主張の星座と言っても良いと思います。
強すぎる自己愛、自分よがりな愛は誰も幸せにしません。
愛を表現するのに、自分の心を律することが必要です。
乙女座は批判精神と完璧主義を象徴する星座です。
誰も完璧な人などいません。
強すぎる批判精神は人の心を摩耗させ、傷めさせてしまいます。
愛とは許しであることを念頭に入れて、接する必要があります。
蠍座は執着と性欲の象徴です。
執着した愛は相手のみならず、自分を疲弊させます。
また、性愛の最終到着地点は愛ではないのかもしれません。
とこかで、性愛から解き放たれた、その人の
存在を認める愛が必要なってきます。
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今回は「愛」について書きました。
古典占星術の本質的品位は、人生哲学がたくさん詰まっています。
今後もいろんなテーマについて書いていこうと思います。
占星術師 真中伸也