14歳からの占星術。違う価値観を受け入れる勇気。
真中です。
鑑定では、本当にいろんな方のホロスコープを拝見いたします。
怒りっぽい人、優しい人といった性格の方から、母親又は父親と深く関わる運命の方、離婚傾向のある方、仕事で才能を発揮する方、旅人のように自由に生きる方など、その運命は多種多様。
占星術を学び始めて1年が過ぎようとしていた時、痛切に感じたのは、
「誰一人として同じ運命を辿る人はいない」という一見当たり前のようで、その実、人が見失いやすい事実でした。
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運命が違えば価値観も変わってくる。
価値観など違って当たり前。
社会は同じ価値観の人たちだけが集まることはとても稀。
その社会の維持のために、互いの価値観を一度は理解するアプローチが必要なのだと、占星術を学んで、しかも40歳を手前にしてようやく腑に落ちた感じがしました。
とはいえ価値観の相互理解は実際のところ困難です。
なぜなら、やはり、自分の価値観の中にあるエゴが自分以外の価値観の理解を妨げるから。
そのエゴはまた、自分の個性でもあったりするのですが……。
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占星術を学ぶメリットは、自分とは違う人の価値観をホロスコープという運命の地図から客観的に把握できることです。
それは、よりよく生きるための哲学でもあるのだと思います。
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過去、池田晶子さんという哲学者の方が「14歳からの哲学」という本を出されました。
14歳の人へ、14歳以上の人へ向けた考えるための教科書のような本です。
占星術も学べば学ぶほど、哲学的な示唆を得て、自らで社会や人のあり方を考え、理解することになると思います。
占星術は、14歳の方でも十分に理解できますし、14歳以上の方にとっても、生きた学問としてオススメしたいといつも思っています。
生きることを真剣に考える人、社会や人間関係をよりよくしていきたい人に、占星術からの学びは力になり、勇気を与えてくれる。
これもまた真実であることを書いて、今日の記事の筆を置きたいと思います。
占星術師 真中伸也